2015年4月25日(土)現地時間12時頃、首都カトマンズより北西80キロの地点でマグニチュード7.8の地震が発生しました。震源のラムジュン郡を中心にネパール全土で揺れを観測し被害が広がりました。(2015年5月7日外務省発表)
ラブグリーンネパール(LGN)による救援活動
LGNは2015年4月の大地震発生後の被災地でテント1500セット、防水シート 1740枚、米1430キロ、毛布40枚、仮設校建設用トタン790枚を配り救援活動をしました。地震が発生して1週間後の2015年5月2日、AWCEFのパートナー団体であるLGN事務局長サンガットさんから被災状況を伝えるメールがAWCEFに寄せられました。
『今も4000人ほどの人々が瓦礫の下に埋まっていると言われており、死者数は最低でも10000人に増える模様です。地震による死者のなかには多くの女性や子どもたちが含まれています。村々では90パーセントの民家が壊れ、街中では寺院、僧院、広場といった文化遺産とされる建造物の多くが壊れました。いまも恐ろしい余震が続き人々はテントで寝ています。緊急に必要なものはテント、防水シート、毛布、食料です。』 サンガットさんからの手紙
5月8日、LGN代表のアミラ・ダリさんからLGNのスタッフはみな無事で救援活動に励んでいるとの便りが届きました。LGNが活動を展開している地方の民家はほとんどが全壊し、村の人たちはみなさんテント生活をしており、LGNは1500枚のテントを配布したとの報告がありました。地震が発生した25日土曜日の昼頃はちょうど奨学生たちがLGNパンチカルフィールドオフィスに集まり、LGN事務局長サンガットさんやLGN副会長も出席したトレーニングの最中でした。この時点ではAWCEF支援奨学生やその家族たちの被災状況はわかっていませんでしたが、残念ながらLGNのスタッフひとりが勤務中に亡くなっていたということが後でわかりました。まだ若い現場のスタッフを失ったことが残念でならないとアミラさんが伝えてくれました。
5月15日、AWCEFが支援している活動や奨学生たちとその家族の被災状況もLGNから報告されました。 以下、LGN事務局長サンガットさんからの報告です。
『AWCEFが支援した学校12校では教員や生徒たちはみんな無事でしたが校舎の壁に亀裂が入るといった被害がありました。バッチャラデヴィ校の旧校舎は大きな被害を受け『危険建造物』と判定され、ハヌマン高校では校舎の基礎部分がずれ使用は危険とされました。またAWCEF支援プロジェクトも地震による影響を受けました。主要なプロジェクトの一つであるコンピュータートレーニングクラスは授業再開まで3週間を要しました。学生やその家族たちはいまも地震を恐れてとても神経質になっています。しかしLGNは秋からできる限りクラスを再開するよう努力をしています。』
『2015年大地震はネパールとネパールの人々に甚大な影響を及ぼしました。またAWCEFから支援を受けている女子学生たちも様々な面で大きな影響を受けました。傷を負い、失ったものがあるにもかかわらず学生たちは学習することに意欲を持ち、前を向いて進んでいます。』