LGN 月間報告 2016年1月-2月

背景: ラブグリーンネパール(LGN)は『アジアの子どもと女性のための教育基金の会』(AWCEFからの支援基金を活用し、ネパールカブレパラチョーク郡パンチカール渓谷の農村地帯に在住する低所得層及び社会的な理由で恵まれない家庭の女子生徒たちを対象に、教育と能力開発プログラムを行ってきました。LGNの活動は日教組(JTU)からの基金を運用したAWCEFからの支援を受けています。LGNは2016年1月から2月まで『奨学金制度と能力開発プログラムによる女子生徒のためのエンパワーメントプロジェクト』というタイトルで以下の活動をしました。

  • リーダーズクラブプログラム:

農村地帯に住む経済的、社会的に恵まれていない家庭の女子生徒たちは自信を持つことができず消極的で、人々が集まる場などで自分を表現することに躊躇しがちです。このような問題を乗り越えるためにLGNは今年もリーダーズクラブプログラムを継続します。2016年1月と2月に合計4回、ジュニアレベル(グレード8、9、10)は1月9日、2月20日に、シニアレベル(グレード11、12)は1月16日と2月27日に開催しました。1月のプログラムには合計58人、2月のプログラムには43人の生徒が参加しました。

プログラムはいつものようにグループの歌を歌い、人類、愛、自然保護のためにともに働こうという標語斉唱でスタートしました。このプログラムでは人前で話すこと、言葉で表現するということに焦点を置きました。参加した生徒たちは、言葉で表現するための大切な10項目について説明を受けました。その10項目は、話の構成、出だしのあいさつ、引用や問いかけから話し始めること、不安を最小限にするためのコツ、ジェスチャー、視線の置き方、声の調子、体の動かし方、結論などなどについてです。生徒たちにはルールに従うことで自信を持って話をすることができると伝えます。

1月のリーダーズクラブのテーマは『私はなにを持っているの?』でした。奨学生のほとんどが低所得層出身です。しかし私たちは経済面で困難なことで自分が‘貧しい’と考えないようにリーダーズクラブの活動で生徒たちに伝えてきました。自分たちが生まれながらにさまざまな能力を持っているということに気づいてもらうためにサンガット氏はある課題を与えました。『あなたは何を持っていますか』との問いかけに多くの生徒たちは小さな家、両親、親友、小さな畑、素敵な学校、仲の良い隣人たち、親類の人たち、新しいことを学ぶ能力、などなどと答えました。

リーダーズクラブの活動では同様のテーマを生徒たちに与え、話すことの訓練をしました。ジュニアレベル、シニアレベルからそれぞれ5名ずつ、合計10名が参加しこのテーマでスピーチをしました。生徒たちはスピーチすることに努力し上記のような内容のスピーチをし、自分たちは愛情深い家族、助け合う親類、先生やよい友人たち、健康、前向きな考え方、LGNやAWCEFといった支援団体などを持っていると語りました。

プログラムに参加したサンガット氏からはスピーチでの前向きな姿勢を褒め、不足なことについては必要な提案をしました。最後にサンガット氏は奨学生たちが多くの可能性を持っているので幸せと感じてほしいと結びました。2月の会では参加者たちは『ネパールはどうしたら経済的に自立できるのか』というテーマでスピーチをしました。

 参加した生徒のうち5人は5~7分の長いスピーチをしました。生徒たちは、政府は地元の資源を利用した産業の開発をするべきであると指摘し、またある生徒は若者への技術、職業指導、また観光業の開発について力説しました。生徒によるスピーチのいくつかはYoutubeにアップしてあるのでぜひご覧になってください。

https://www.youtube.com/watch?v=xqoULJ3PrmA

https://www.youtube.com/watch?v=s1kYIcNwmO0

 

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ボランティア教師プログラム

高等教育を修了した10名の元奨学生がボランティア教師として地域の10校に赴任しました。ボランティア教師プログラムの主な目的は元奨学生たちに地元の学校で働く機会を与えること、学校で教師としての経験を得ること、そして自信とリーダーシップ能力を積むことにあります。

LGNは毎月一回10名のボランティア教師とのミーティングを持ち、一か月間の仕事の経過報告を受けます。このミーティングは1月16日と2月16日に行われました。教師たちはそれぞれの経験と次の目標について共有し、こういったミーティングを持つことに喜んでいました。またそれぞれの学校の運営委員の人たち、教師たちがとても協力的であったと報告しました。またAWCEFとJTUがこのような機会を与えてくれたことに感謝しています。

サンガット氏はミーティングの終わりに教師たちへの提案や問題点に対する解決方法などについて指示を与えました。このプロジェクトスタッフであるスミトラさんはこのプログラムに参加してくれたことへの感謝を述べ教師たちに頑張るよう伝えました。

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  ボランティア教師名前 赴任している学校名
1. Miss Sita Adhikari Shree Janakalyan Secondary School
2. Miss Manju Sunuwar Shree Bhakarm Devi Secondary School
3. Miss Ina Tamang Shree Mahankal Lower Secondary School
4. Miss Sangita Nepali Shree Karthari Secondary School
5. Miss Sunita Shrestha Shree Azad Higher Secondary School
6. Miss Samjhana Century Shree Bal Prativa Secondary School
7. Miss Ganga Dhakal Shree Gyanodya Secondary School
8. Miss Srijana Upreti Shree Radhakrishna Lower Secondary School
9. Miss Dolma Lama Shree Prabhat Primary School
10. Miss Anjana Dahal Shree Gyneshwori Secondary School

 

 

  1. コンピュータートレーニングコース

今年もコンピュータークラス基礎コースと上級コースを開きます。1月と2月は上級コースに2名、基礎コースに2名が参加しました。現在奨学生たちは最終試験の準備中ですが、試験期間が終わったら受講生は増えるでしょう。

LGNは今年 、中等教育を修了する奨学生とコンピューター学習に関心のある地元の生徒を対象にコンピューター教育を行おうと計画しています。目的は女子学生がコンピューターの知識と技術を得ることで草の根レベルでのデジタル格差を少なくすることができると考えるからです。

プロジェクトスタッフのスミトラさんとヤショダさんがコンピュータートレーニングを担当しています。

  1. シニアスチューデントのためのサークルミーティング

LGNは高等教育を修了した元奨学生たちの「シニアスチューデントサークル」を作りました。現在25名の元奨学生たちが参加するこのサークルの目的は元奨学生たちがいつも連絡を取り合い自分たちの教育、職業などについての情報を交換し合うことです。LGNはこの回を45日ごとに開催します。

シニアスチューデントミーティング第一回目は1月29日に開かれ25名が参加しました。この回では参加者が高等教育終了後にどんなことをしたのかということを話しました。初めにサンガット氏がこの会を作った目的を説明し、LGNとAWCEFによる能力開発プロジェクトによる活動に参加しさらに前に進んでほしいと励ましました。また参加した元奨学生たちに、高等教育を修了したみなさんはもはや一般的な女性ではなくもう前に進んでいるので、きょうからは力を備えた女性たちと呼び、これからこの会もシニアスチューデントではなく力を備えた女性たちのサークルと名付けましょうと話しました。

  1. 日本語クラス

LGNはパンチカールフィールドオフィスで日本語クラスを開く予定です。高学年の生徒たちはいまみんな勉強で忙しい様子ですのでLGNは適切な時期を見つけクラスを始めます。スミトラさんとヤショダさんは2月の終わりからバネパシティーにある日本語クラスに交代で参加しています。

  1. 最後に

AWCEFの支援活動はネパールのとりわけ農村部に住む女性と女子生徒たちにとって意義のあるものです。LGNと恩恵を受けている生徒たちは、LGNが行っている女性と女子生徒たちへの教育と能力開発プロジェクトに対するAWCEFの支援に感謝いたします。今年もLGNとAWCEFの共同プロジェクトとして女性の能力開発というテーマでボランティア教師プログラム、リーダーズクラブプログラム、コンピュータートレーニングクラス、日本語クラス、災害時危機管理におけるジェンダーといった内容のプログラムを進めていきます。

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